1395年ブールジュで生まれたジャック・クールは商人の子として生まれました。イタリアを介さない中近東との貿易によって富と栄誉を築き、社会的地位を駆け上がりました。 1438年、シャルル七世より財政官に任命され、その後、パリ造幣局長まで務め、彼の社会的権力は絶大なものになりました。しかし、債務者たちによる恨みや財政問題などを理由に1451年逮捕ののち牢獄されました。親交のあったローマ法王により死刑をまぬかれ、1454年脱獄に成功、ローマにのがれます。その後ローマ法王の要請によりトルコと戦うべく十字軍を指揮しますが、戦地で病気になり、1456年死去しました。
15世紀のゴシック様式で作られ、象徴的な装飾がなされており、1443年から1451年にかけて建てられたこの宮殿は、世俗建築として知られています。彼の宮殿を訪れれば、その時代の彼の偉大さがわかるでしょう。八角形の階段には ジャック・ク-ルの銘が
A cœur vaillant, rien d’impossible
大胆な心には 不可能なものは何もない
と記されています。 また、窓の下と手すりの上には心臓 (クールはフランス語で心臓) と帆立貝の貝殻 (帆立貝はフランス語でコキーユ・サンジャック) 礼拝堂のステンドグラスの上には王家のシンボルである百合の花がみられます。